従来型のかつらでは、帽子やヘルメットはとても危険でした。
従来型のかつらでは、自毛にピンや接着剤で留めているため、自毛ごと動くのです。
このため、帽子やヘルメットを脱ぐときにかつらがずれたり、最悪の場合、一緒にかつらが脱げてしまうことがあるのです。
貼るタイプのかつらなら、そんな心配は要りません。
ただし、一つ注意することがあります。帽子やヘルメットを着用しているときは、頭皮は汗をかきやすくなります。
このため、レッドテープなど弱いテープでは、水分のため接着力を失って危険な状態になります。
帽子やヘルメットを着用することがわかっている時は、かつら用のテープは強いものを選びましょう。
さて、普段、帽子やヘルメットを使わない方でも、いつ、そんな機会があるかわかりません。
例えば、営業や技術に関わる方ですと、客先を訪問した時に、現場視察の機会があるかもしれません。
一般的な見学ルートを外れると、ヘルメットは必須です。そんな時にヘルメットを断ることはできませんよね。
実際、取引先を訪問した時に「是非、うちの工場のラインを見てください」となることは決して珍しくないのです。
どうしても従来型のピン留めかつらを装着した状態のまま、ヘルメットをかぶる羽目になったときは、次の方法しかありません。
工場から戻ったら、トイレに行くのです。
トイレ内に他に誰もいなければ、鏡の前でヘルメットを脱ぎます。
もし、他に人がいれば、個室で脱ぎましょう。手触りだけでも、かつらにが正しい位置にあるかどうかはわかります。
以後は、ヘルメットを手に持って、相手の元へ戻ります。
もちろん、もっともお勧めなのは、こんな苦労のあるピン留めかつらではなく、頭皮に密着してずれない動かない貼るタイプのかつらです。
ピン留めかつらの最大のメリットは、着脱が手軽なこと。一方で、デメリットは、ヘルメット着脱のようなハードな使用状況には耐えられないことです。
ピン留めかつらが悪いわけではなく、優先しているものが違うのです。
是非とも、ヘルメットや帽子着脱のある状況では、貼るかつらをご検討ください。
しばしば、ヘルメットの中で汗をかく、というご相談を頂きます。
かつらにとって、汗はあまりよくありません。接着剤の強度を落とす、かゆみを起こす、といった原因になります。
ブルーテープを使えば、汗に対しても十分接着力を維持できます。また、毎日かつらを外して洗髪しましょう。
こうして毎日シャンプーしてテープを取り替えていれば、問題が起こることはまずありません。
しかし、その分、夏はかつらが傷みやすく寿命が短くなる傾向があります。
次のかつらは早めに発注しておくようにしておきましょう。常に予備のカツラを1つ用意しておくのがベストです。